齋藤 化成品調達課は、インクジェットプリンタに搭載するプリントヘッドやインクタンクを生産するための部品、原材料を購入する部門です。福島キヤノンが製品を世に送り出すためには、当然それらのもとになる材料を調達しなければなりません。ここでは、計画・管理・調達という業務の流れに沿って、公平公正にサプライヤー(部品・材料メーカー)を選定し、効率的かつ最適な購入を行っていきます。サプライヤーに対する窓口を担うという点では、調達課は福島キヤノンを代表する「会社の顔」といえるポジションです。
─ 福島キヤノンのバイヤーという立場ですね。
齋藤 そうですね、バイヤ−業務の大きなミッションは部品や原材料の安定供給体制の構築と調達コストの低減活動であり、これは会社の利益に直結します。またグリーン調達基準など、キヤノングループの指標や環境保証、品質、コスト、納期対応に優れたサプライヤーを選定し、末長く「WIN-WIN」の良好なパートナー関係を構築していく事がもっとも大切です。そのためにはまず、サプライヤ−とのコミュニケーションを充実させ緻密な調達戦略を立てることが第一歩ですね。
─ 高いプロ意識が求められますね。
齋藤 計画立案の際には、社内のすべての部門に対する知識が必要となるので、立場こそ管理ですが、製造や技術系の知識、また市況の情報収集などといった多方面からの発想を駆使することが不可欠です。だからこそ、自分が計画した数値目標を達成した時の充実感は大きいですね。それが調達コストの低減となり、会社の利益に貢献したことになるわけですから。ここでの成果はすべて、誰もが認識できる「数字」でデジタルにシビアに表れます。それだけに日々の仕事に対する厳しい意識と行動が要求されますが、高い目標を立ててそれをクリアした場合には、明らかに自分の実績となる、プロにふさわしいやりがいのある仕事といえますね。
齋藤 経理には一般的に、決算や税務、IR活動などに関わる財務会計と、中長期戦略など会社の方針を経営計画化していく管理会計という、いわば企業活動の結果を踏まえた堅い役割を果たす仕事と、これから先を計画し進むべき道を拓いていく仕事があります。もちろん双方とも重要な仕事ですが、時代の潮流に乗り、積極的に攻めの経営を推進していく姿勢を打ち出している福島キヤノンにおいては、年々、経営管理に関わる管理会計にそのウエイトがシフトしてきています。
─ 会社が進むべき方向を見据えていく視点ですね。
齋藤 どのような業種であっても企業は今、市場の成熟化、ハイテクノロジーの進展、高度情報化、グローバル化の進展、BRICSの台頭など、産業構造が大きく変化する局面に遭遇しています。これらの厳しい環境下で企業間競争を勝ち抜いて行くためには、技術力とともに福島キヤノンの管理力が問われます。そういう意味で、ものづくりに特化した会社ならではの独自の手法を見出しながら、原価計算などのベーシックなものを始めとして、コスト管理を徹底していく必要があります。また、キヤノングループ全体で取り組むコンプライアンスの遵守など、内部監査を行いながら内部統制を図っていく役割も欠かせません。
─ なるほど。
仕事の醍醐味はどんなことにありますか。
齋藤 それはやはり、数字から会社全体を見渡し、先の計画をつくっていくことです。何度も何度も検証を重ね、綿密に築き上げた数字をもとに経営トップに助言し、それが会社の進むべき未来を示すものとしてカタチになった時、経営の一端を担っているという大きな充実感を得ることができます。基本的には地道な努力を続ける勤勉性や首尾一貫性などが大切ですが、一方ではドラマチックに会社を変えていくことができるような、柔軟な発想も必要です。だからこそ、自分らしい考えや世界観をしっかりと持って、福島キヤノンの一員に加わってほしいですね。





